黒大豆(=黒豆)と普通の大豆(=黄大豆)には多くの共通点がありますが、いくつかの重要な違いもあります。
結論!この効果を期待するならこっちの大豆
栄養面においては全体的に黒大豆のほうが優秀ではあるものの、普通の大豆にも独自の利点があります。それぞれの豆にはメリットがあります。
黒大豆
- 老化防止
- 病気予防
- 便通の改善
- コレステロール値の低下
- 筋肉の成長
- 肌の健康
普通の大豆
- 女性のホルモンバランスの調整
- 骨粗しょう症の予防
- 貧血予防
黒大豆と普通の大豆の栄養成分比較表
各項目の比較倍率は黒大豆を基準にしています。
栄養/100g | 黒大豆 | 黄大豆 | 比較 |
---|---|---|---|
カロリー | 449kcal | 446kcal | 1.01倍 |
炭水化物 | 35.1g | 30.2g | 1.16倍 |
タンパク質 | 36.4g | 35.0g | 1.04倍 |
脂質 | 22.0g | 20.0g | 1.10倍 |
食物繊維 | 15g | 9g | 1.67倍 |
カルシウム | 140mg | 277mg | 0.50倍 |
鉄分 | 9mg | 15mg | 0.60倍 |
ビタミンE | 2.8mg | 0.85mg | 3.29倍 |
ポリフェノール | 2,000mg | 20mg | 100倍 |
イソフラボン | 100mg | 116mg | 0.86倍 |
黒大豆を食べるメリット!普通の大豆よりも優秀な点
品種や栽培条件によって異なる場合がありますが、栄養成分においては全体的に黒大豆のほうがちょっとずつ優秀な傾向にあります。
ポリフェノール
黒大豆の最大のアドバンテージといえば、普通の大豆の100倍のポリフェノールです。(普通の大豆はほぼ無いに等しい)
特に多く含まれているアントシアニンは強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化防止や免疫力向上、炎症の軽減、心血管疾患の予防に寄与します。
ポリフェノール優秀食材の代表選手と言えばブルーベリーですが、黒大豆のポリフェノール含有量はブルーベリー超えです。
タンパク質
黒大豆のタンパク質は普通の大豆の約1.04倍。
タンパク質は筋肉の成長と修復に役立ちます。
タンパク質の含有量は普通の大豆でも十分優秀ですが、黒大豆のほうがちょっとだけマッチョになりやすい。
上質な脂質
黒大豆に含まれる油は上質であり、不飽和脂肪酸が普通の大豆の約1.1倍含まれています。
不飽和脂肪酸は心臓に良いとされています。
食物繊維
黒大豆の食物繊維は普通の大豆の約1.67倍。
食物繊維は消化器系の健康をサポートし、便通の改善やコレステロール値の低下に役立ちます。
ビタミンE
黒大豆のビタミンEは普通の大豆の約3.29倍。
ビタミンEは抗酸化作用が強いため、肌の健康や免疫機能の向上に寄与します。美肌を目指すなら黒大豆!
普通の大豆を食べるメリット!この点は黒大豆を上回る
黒大豆を1としたときの倍率で比較します。
イソフラボン
黒大豆のイソフラボン含有量は普通の大豆の0.86倍。
イソフラボンの効果に期待したいのなら、普通の大豆のほうが適しているかもしれません。
イソフラボンは女性のホルモンバランスを整える効果があります。更年期症状の軽減や骨粗しょう症の予防に寄与します。
カルシウム
黒大豆のカルシウム含有量は普通の大豆の0.5倍。
多くの栄養素においては黒大豆のほうが優秀ですが、カルシウムは半減しています。
カルシウムは骨の健康をサポートします。
鉄分
黒大豆の鉄分は普通の大豆の0.6倍。
鉄分は貧血予防やエネルギー代謝に役立ちます。
コスパや利便性
安さやレシピの量でいえば、黒大豆よりも普通の大豆のほうが優秀です。
まとめ
両方の豆をバランスよく摂取することで、それぞれの栄養素の利点を最大限に活かすことができます。例えば、日常の食事に黒大豆を加えつつ、普通の大豆から作られた食品(豆腐、納豆、味噌など)を取り入れると良さそうです。